第56回大井記念(SII)

第56回大井記念(SII)ダート2600m
2011年5月25日【解説】2600mの距離で行われる大井競馬場の名物競争であった大井記念に出走したオウジ君。大井記念は現在、2000mで行われており、2月の金盃が2600mで行われている。大井の2600mは、距離が非常に長く、それ故に騎手の駆け引きがレースの醍醐味として挙げられる。特に向こう正面での捲り合戦など、出入りの激しいレースになりやすい。

実際、このレースも、度々先頭の馬が入れ替わる展開になった。

スタートして、ツクシヒメが行く構えを見せるも、オウジ君がスピードの違いで先頭に立つ。そこへ愛知の吉田騎手が乗るマッドマックスが並びかけ、スタンド前では、マッドマックス、オウジ君の並びになったと思いきや、ペースが遅いと見た今野騎手のシーズザゴールドが外から進出し、先頭に立つ。オウジ君もややかかり気味にマッドマックスをかわし2番手へ。

向こう正面で一旦レースが落ち着いたと思った直後、今度は張田騎手のセトノギムレットと戸崎騎手のマズルブラストが動き、一気にペースアップ。激しい捲り合戦でオウジ君は、一旦6番手まで後退も、最終コーナで内から良い手応えで進出する。マズルブラストが先頭のまま直線に入る。

マズルブラストが2馬身ほどリード!態勢決したと思った直後、外からオウジ君が豪脚で迫る!すごい脚!みるみる差が縮まる。1馬身、半馬身。差せるぞ、オウジ!行け、オウジ!ゴール前の首の上げ下げ、どっちだ!

アタマ差届かず・・・。惜しい!でもよく頑張った!
勝った9歳馬マズルブラストも凄かった!

しかし、オウジ君は、メンバー最速の上り3F(最後の600m)36.7秒を記録。3度、4度と先頭が入れ替わる、オウジ君にとっては厳しい競馬になったが、非常に強い競馬を見せたオウジ君。2走前の金盃で負けた、スーパーパワーやシーズザゴールドが失速する中、高いレベルで安定した強さを見せたオウジ君であった。

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